Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
埋没材には,チタン鋳造床用リン酸塩系埋没材のCDチタンインベストメント(松風)を用いて,まず再利用として添加する埋没材を調整するためにメーカ指示による混水比(混液比0.16,専用液:水=1:1)にて練和し,練和開始から1時間後に焼却炉にて900℃まで1.5時間,900℃で3時間係留し,3.6lアルミナポットにて振動ミルを用いて粉砕し試料とした. 実験1.硬化時膨張の測定:コントロールで0.12(±0)%を示し,2%添加は0.12(±0)%,4%添加は0.09(±0)%,6%添加は0.07(±0)%,8%添加は0.01(±0)%,10%添加で0.01(±0)%と添加量が増加するにともなって値が減少する傾向を示した. 実験2.加熱膨張の測定:コントロールで0.22%を示した膨張量は5%添加では0.159%,10%添加では0.100%と減少する傾向を示した. 実験3.圧縮強さの測定:コントロールで12.8(±5.34)MPa%を示し,2%添加は12.1(±5.33)MPa,4%添加は12.6(±5.23)MPa,6%添加は15.76(±6.65)%,8%添加は21.2(±9.77)MPa,10%添加で22.5(±10.22)MPaと添加量が増加するにともなって値も増加する傾向を示した. 実験4 適合試験:金型と鋳造体の間隙量がコントロールでは616.5(±25.43)μmを示し,2%添加は739.3(±52.61)μm,4%添加は834.1(±30.41)μm,6%添加で866.0(±25.51)μm,8%添加は1017.6(±55.05)μm,10%添加で1389.8(±30.82)μmと添加量が増加するにともなって値が増加する傾向を示した. 実験5 表面あらさの測定:コントロールで1.11(±0.08)μmを示し,2%添加は1.10(±0.06)μm,4%添加は1.41(±0.04)μm,6%添加は1.63(±0.11)μm,8%添加は2.59(±0.18)μm,10%添加で2.98(±0.14)μmと添加量が増加するにともなって値が増加する傾向を示した. 実験6 表面および破断面の観察:焼却後の埋没材の表面および破断面をCompo像にて観察を行ったところ,顕著な差は認められなかった. 以上の実験結果よりチタン専用埋没材の再利用は埋没材の強度を増し,鋳造体についても一応,作製することは可能であったが,製作された鋳造体の適合や表面あらさに問題が残された.今後は適合を改善すべく検討を進めたい.
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