オーバーデンチャーにおける磁性アタッチメントの支台歯に与える影響
Project/Area Number |
12771210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
中村 好徳 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70308782)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 有限要素法 / 磁性アタッチメント / 応力解析 / 吸引力 |
Research Abstract |
歯根を利用するオーバーデンチャーが機能時に歯根部と床下粘膜にどのような荷重が加わり、その応力分布に対して義歯形態を如何に考えるか、現在まで多くの研究が行われて来ている。しかし、これらの理論的な解析は大略の様相を知ることはあっても、詳細に、また、明瞭に示しえないものであった。 本研究は、最新のコンピューターによる有限要素法解析を用いて複雑な様相を示す歯、歯根膜、維持歯、顎粘膜と補綴装置両者の力学的挙動を2次元シミュレーションモデルを作成して解析を試みてきた。 今回は、新しい維持装置である磁性アタッチメントのわずかな移動時に生ずる力学的特性を同様に解析を行った結果、1)垂直的、あるいは傾斜して離開が生じた場合、吸引力は大きく低下すること。 2)水平的に変位が生じた場合、変位が0.9mm付近では最大の吸引力が発現するが、その前後の変位では減少していること。 3)斜め方向に離開した場合、初めの吸引力は方向にかかわらず一定であること、などの磁場解析結果を示している。 このことは維持装置としての磁性アタッチメントはクラスプなどと異なり、義歯の3次元的可動時に吸引力は極めて少ない状態になるので、支台歯に極めて有利な維持装置であることを示している。今後,有限要素解析において3次元でのモデル構築,顎粘膜における滑りやクリープなどの特性の導入を検討しており,より生体に近い環境設定において臨床に直結した解析を行いたいと考えている.
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)