鎖骨頭蓋異形成症患者のCBFA1遺伝子変異のバリエーションに関する研究
Project/Area Number |
12771220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山近 英樹 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10294422)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | CBFA1 / 鎖骨頭蓋異形成症 / ラントドメイン |
Research Abstract |
CBFA1遺伝子を原因遺伝子とする鎖骨頭蓋異形成症について、その遺伝子変異のバリエーンョンを研究した。同疾患患者らにArg190Gly, Arg193Stop, Glnl95Stop, Gln209Stop, Arg225Trp, Arg225Glnなどの変異があることがわかった。このうちGln195Stopについては、口唇裂を併発した症例であった(Journal of Oral Pathology and medicine 2001,30:381-383に投稿)。本来CBFA1はDNA結合タンパク質であるので、これらの変異CBFA1タンパク質にはDNA結合能に差があるとおもわれたが、オステオカルシンのプロモーター領域とのDNA結合能はEMSA(electorophoretic mobility shift assay)にては差異を認めなかった。 また鎖骨頭蓋異形成症患者では一般的に歯の異常を伴い、乳歯の晩期残存や永久歯の萌出遅延、(過剰)埋伏歯なとを多く認めるが、今回の研究では、検体数が限られていたためCBFA1遺伝子の変異部位と乳歯の晩期残存、永久歯の萌出遅延、(過剰)埋伏歯といった歯の異常と明確な関連を見いだすことは出来なかった。 これらの結果より(1)鎖骨頭蓋異形成症はCBFA1の変異により発祥することが追試できた。(2)CBFA1はその下流域にオステオカルシン以外にもいくつかのDNA結合領域をもつ可能性があることが示唆された。(3)CBFA1は骨形成以外にも歯牙形成や口唇・口蓋形成に関与する可能性があることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)