Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
【対象および方法】 1)昨年度から引き続き,岩手医科大学附属病院矯正歯科で外科的矯正治療の適用が判断された患者の内,本研究の目的を説明した上で協力の同意が得られた患者6名(男性1名、女性5名)と,同様に同意が得られた健常者ボランティア女性5名の計11名を対象とした. 2)測定は下顎運動の測定,咀嚼筋筋電図の採得,体重心動揺の測定の顎機能検査を行った. 3)咀嚼筋エネルギー代謝の測定は両側咬筋とし、1.5T臨床用MRI装置(GE杜製SIGNA)で,TMJ撮影用コイル(φ3-inch dual surface coi1)を用いて,咬筋中央部の^1Hスペクトルを測定した.測定はsingle voxel STEAM法により,繰り返し時間TR/エコー時間TE/加算回数NEX=1500/270/128の条件下で行った.得られたスペクトルからcreatine(Cr)とcholine(Cho)の化合物のピークの面積を計算した. 【結果】 1)患者群において術前の両側咬筋の平均活動電位は左側92.16μV,右側107.92μVでわずかに右側が大きかったが,有意な差は認めなかった.また健常者群においても左側159.63μV,右側150.68μVであり有意な差は認めなかった.さらに体重心動揺においても両群に有意な差は認めなかった. 2)ピークの面積比(Cr/Cho)は患者群および対照群ともに0.08から1.25の範囲の値を示したが,骨格型交叉咬合の患者の場合,患側と健側において左右差がある傾向があった.また昨年度測定を行った骨格型交叉咬合の女性患者1名においては,術前では左右のCr/Choは1.04と1.16であったが,術後半年においては,0.91と1.12と患側側の値が変化していた.この変化が咬合の再構築によるのかは,さらに他の患者の経時的変化を観察し,判断する必要があると考えられる.
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