小児の唾液中Candida検出を指標とした齲蝕罹患性の予測
Project/Area Number |
12771297
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
島村 和宏 奥羽大学, 歯学部・小児歯科学講座, 講師 (60245016)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 小児 / 唾液 / Candida / 齲蝕羅患 / 齲蝕罹患 |
Research Abstract |
本研究の目的は,乳歯列期小児の唾液中Candidaの検出を指標とした齲蝕罹患の予測の可能性を探ることにある。来院患者の中で保護者の同意および患児の協力が得られて唾液採取が可能であった小児を,A群(齲蝕罹患歯のない群)およびB群(多数の齲蝕罹患歯を有する群)に分け,B群をさらにB-L群(小窩裂溝および隣接面が主体の齲蝕歯を有する群)とB-S群(多数の歯冠崩壊歯を有する群)に分けて,唾液中の各種細菌数およびCandidaの検出状況を調査し,乳歯齲蝕の進行状況との関連について検討した。 その結果以下のような知見が得られた。 1.唾液中各種細菌数のうち,S mutansおよびCandidaの菌数では,A群よりもB群の方が有意に多かったものの,他の菌では有意な差は認められなかった。また,齲蝕罹患状況の違いにより群分けしたB-L群およびB-S群との比較では,Candidaのみに有意差が認められた。特にB-S群の唾液中Candida菌数は他の群に比較して有意に多かった。 2.Candidaの検出率を比較すると,A群の約10%に対し,B群では約74%と有意に高い値を示した。またB-L群の40%に対し,B-S群では100%に認められ,両者間にも有意差が認められた。 3.各群の唾液pHの比較では,A, B群間には有意な差は認められなかったものの,B群の方が若干低い傾向を示した。またA群とB-L群およびB-S群の値に差が認められた。 4.B-S群においては,Candida数とS mutans3菌数の間に有意な正の相関が認められた。 これらの結果から,Candidaが齲蝕の進行に関与している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)