Project/Area Number |
12771311
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
宮崎 顕道 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (10209885)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 矯正歯科材料 / 金属アレルギー / ポリウレタンゴム / コーティングワイヤー / チタン製ブラケット / 矯正歯科 / 矯正材料 / チタンブラケット |
Research Abstract |
金属アレルギー対応した矯正用材料として、松本歯科大学歯科矯正学講座と同歯科医学研究所生体材料部門が試作した純チタン製ブラケットおよびポリウレタンゴムコーティングワイヤーを用い、模型歯の移動シュミレーション、口腔内での経時的変化を観察した。 1.模型歯の移動シュミレーション:模型歯がワックスに植立された教育実習用のタイポドント咬合器を用いた。矯正治療時の歯の移動シュミレーションは、この模型歯にチタン製ブラケットをボンディングし、ポリウレタンコーティンングワイヤーを装着して行った。移動は上顎第一小臼歯を抜去した状態で、エラスティックチェーンを用いて犬歯の遠心移動を生じさせた。移動評価は反対側犬歯にプラスチックブラケットを装着し、200g、400gの牽引力を用いた際の移動量の差を比較した。 その結果、200gの牽引力ではプラスチックブラケットと比較し、移動量に差は認められなかった。400gの牽引力ではプラスチックブラケットに比較し、チタン製ブラケットの移動量は少ない傾向を示したが、有意差はなかった。また、歯の移動に伴いポリウレタンコーティングワイヤーの剥離が一部に認められた。 2.協力が得られた患者の口腔内に、ポリウレタンコーティングワイヤーを装着し1週間毎に4週間まで、コーティング表面の変化を観察した。 その結果、2週間までは剥離は認められなかった。3週間経過時より一部に剥離を生じ、4週経過時では剥離面積の拡大が認められた。一方、表面の色調の変化は4週経過時では、ほとんど認められなかった。 以上より、試作したポリウレタンゴムコーティングワイヤーは、歯の移動シュミレーションおよび口腔内環境に放置した際、一部に剥離が生じ、ワイヤーとポリウレタンゴムの接着性向上と、同時にポリウレタンゴムの強度も向上させる必要性が認められた。
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