Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
我々は,顎口腔系の生体力学の解明を目的として,圧電体のPZT焼結体と生体親和性の優れたHAP焼結体を積層した微小圧力センサーを開発し,硬食物(サツマイモ)咀嚼運動中でのサル下顎頭前上方部に作用する最大荷重の変化を測定した。 しかし,各咀嚼サイクル中の最大荷重はいつ発生するか?咬合相での顎関節部荷重はどの程度か?および片側咀嚼時における顎関節部荷重の大きさはどの程度か?などの疑問が生じてきた。そこで本研究では,咀嚼筋として左右側咬筋および側頭筋を選択し,硬食物咀嚼時におけるサル顎関節部荷重と咀嚼筋活動を同時計測し,それらの関係を明らかにすることを目的とした。 その結果,サル顎関節部荷重は,咀嚼筋活動との関係から咬合相の段階から増加し始めているものと判明した。また一般的に,開口相では咬筋および側頭筋の筋活動が観察されないことから判断して,最大荷重は開口相で発生していると推測された。 そして,一連の左右側各咀嚼運動時の左側顎関節部にかかる荷重を測定し比較検討した結果,最大荷重の変化は,0.5MPaから1.5MPaの範囲で,ほぼ等しいことが認められた。今後は,サル咀嚼運動時の顎運動測定が重要視されるであろうことから,X-rayビデオ撮影を考え,ミニインプラントをマーカーとしてサルに埋入した。今後,それらのデータとの関連も調べて行きたいと考える。
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