歯周組織再生をめざした遺伝子治療のための基礎的研究
Project/Area Number |
12771323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池澤 一彦 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80294114)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 歯周組織 / 歯根膜細胞 / 組織再生 / IGF-1 / b-FGF / 遺伝子導入 / 増殖分化機構 / MAPキナーゼ / IGF-I |
Research Abstract |
平成13年度は、前年度に引き続きヒト歯根膜由来細胞のヒトパピロマウイルスtype16E6E7のベクターにより不死化させた細胞株を用いて、ヒトIGF-1遺伝子をエレクトロポレーション法にて遺伝子導入し、選択培地により選択しIGF-1発現株の樹立を試みた。しかしながら、継代を重ねることによりIGF-1の発現量が著しく低下した。また、不死化する前の親株を用いてIGF-1遺伝子の一過性の強発現株の樹立も試みたが、十分なIGF-1の内因性の発現を確認できる細胞株の樹立には失敗した。そこで、マウス歯根膜由来細胞から高いアルカリフォスファターゼ活性を指標に以前に樹立されたクローン細胞株MPDL22を用いてヒトIGF-I遺伝子の導入を同様の方法で行い選択培地で選択し、IGF-I発現株の樹立に成功した。そこでこの細胞株を用いて、IGF-IやFGF-2の外因性のパラクライン刺激による増殖、分化に対する影響を検討した。その結果、増殖期においてはIGF-I発現株はコントロール株に比較して、FGF-2刺激により有意に強い増殖反応を示した。さらに、分化期においてはIGF-I発現株がコントロール株に比して高いアルカリフォスファターゼ活性を示した。そこで現在、この内因性のIGF-Iと外因性のFGF-2との増殖における協調作用のメカニズムを解明するため、シグナル伝達物質のうちIGF-IとFGF-2による刺激にそれぞれ特異的なIRS-1、FRS-2の活性化の程度とその活性の持続時間を見るとともに、これらのシグナルの合流するMAPキナーゼの活性化のパターンについて検討中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)