イノシトールリン脂質の分子種改変に伴う細胞機能変化の解析
Project/Area Number |
12771422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
田中 保 福山大学, 工学部, 講師 (90258301)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ホスファチジルイノシトール / リン脂質 / ポリメチレン中断型脂肪酸 / アラキドン酸 / 細胞増殖 / 2-アラキドノイルグリセロール / カルシウムイオン / シアドン酸 / 脂肪酸不飽和化酵素 |
Research Abstract |
細胞の刺激応答に重要な役割を果たすホスファチジルイノシトール(PI)は、ほとんどアラキドン酸含有分子種で構成される特徴がある。私は針葉樹種子に含まれるポリメチレン中断型不飽和脂肪酸がPIのアラキドン酸残基を代替する性質を利用して、以下の新知見を得た。 1.ポリメチレン中断型脂肪酸の新規代謝経路の発見 培養細胞あるいはミクロソームを用いた実験より、シアドン酸(20:3,Δ-5,11,14)はアラキドン酸代替物として挙動することを明らかにした。また、シアドン酸は脂肪酸不飽和化酵素の基質にはならないこと、一旦、16:2(Δ-7,10)へと鎖長短縮された後、再びリノール酸へと代謝されることが明らかになり、動物細胞がポリメチレン中断型脂肪酸から必須脂肪酸を作り出す代謝系を有することを明らかにした。 2.PI分子種の改変による細胞機能変化 シアドン酸あるいはジュニペロン酸(20:4,Δ-5,11,14,17)と共にSwiss 3T3細胞を培養することでPI分子種を改変後、ボンベシン刺激で生じるジアシルグリセロール(DG)を分析し、産生されるDGに量的変化はないが、分子種組成はPI分子種の改変に応じて変化することを明らかにした。また、これらの細胞の種々の増殖因子に対する応答性を調べ、プロテインキナーゼCの活性化を主たるシグナル経路とする増殖因子への応答性が顕著に低下し、増殖抑制がかかっていることを明らかにした。また、細胞内カルシウム濃度変化を指標とした刺激応答性にも影響を及ぼしていることを明らかにした。 3.2-シアドノイルグリセロールの産生と生理活性 シアドン酸と共に培養した細胞はシアドン酸含有モノグリセリド(MG)を産生することを確認し、このMGはカンナビノイド受容体の内在性リガンド、2-アラキドノイルグリセロールの約15分の1の活性を示すことを明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)