Project/Area Number |
12771486
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎・地域看護学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
河野 あゆみ 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 講師 (00313255)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 虚弱高齢者 / 地域 / 介護予防 / 介入研究 / 機能訓練事業 / 老人保健 / 予防支援 / 評価 / 寝たきり |
Research Abstract |
介護保険制度施行を機会に機能訓練事業の内容と対象を見直して、介護予防をめざした機能訓練事業を企画した。本研究ではこの機能訓練事業の1年後の身体・心理社会的効果を明らかにした。介護保険制度で非認定であった虚弱高齢者のうち、機能訓練事業への参加を希望した介入群71人と希望しなかった対照群40人について、介入前、介入6か月後、介入1年後に面接調査を行った。調査内容は、ADL、上肢機能、歩行速度、身体症状、認知機能、QOL、抑うつ、動作に対する自己効力感、健康管理に対する自己効力感、ソーシャルネットワークである。機能訓練事業のプログラムはレクリエーションや健康教育を含んだ内容であり、高齢者が人々との交流を深めることをねらうものである。介入前の調査では、介入群に女性が有意に多く(p=.033)、転倒経験が有意に少なく(p=.017)、Aデイサービス・Bデイサービスの利用割合が有意に高かった(p=.014, p=.001)。また、介入群の方が認知機能(p=.032)、動作(p=.001)や健康管理に対する自己効力感(p=.017)、ソーシャルネットワーク(p=.022)が有意に高かった。介入群と対照群において、1年間のうちに、認知機能と抑うつについて、有意な変化がみられた(p=.002, p=.033)。認知機能については、介入群の方が6か月後(p=.002)、1年後(p=.005)ともに有意に高かった。抑うつについては、1年後に介入群の方が低い傾向がみられた(p=.070)。以上より、機能訓練事業は精神面や心理面の機能の低下予防に効果があり、あることが明らかにされた。したがって、機能訓練事業を地域高齢者に提供することは、介護予防につながると考えられた。
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