Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
本年度(平成13年度)の申請内容は,遺伝看護の内容のWebを利用した継続教育の展開であった.そのため遺伝看護に必要な継続教育の選定と遺伝看護実践の現状と課題について調査し,その内容を書籍として報告した(研究成果図書「遺伝看護」参照).看護職の卒後教育として必要な遺伝学の知識をはじめ,癌看護,胎児・周産期看護,遅発性遺伝性疾患に関連した卒後教育の必要性が浮き彫りになった.また,保健医療における遺伝看護実践の必要性も高く卒後教育の必要性があった.また,調査結果から卒後に遺伝関連の継続教育を受けた看護職は約10%弱と低く,現実の臨床・保健現場における遺伝医療の進展との乖離が危惧された.そのため,本研究成果の書籍の一部として独立に,インターネットを利用した遺伝看護に有用な情報検索方法とその内容を記載し,広く看護職に対して遺伝看護の啓蒙を図った. また一方では,わが国の看護系大学・短期大学に遺伝内容を含むカリキュラムにつて詳細なアンケート調査を行い,継続教育に必要な遺伝学の基礎的知識や看護職として対応を迫られる社会的・倫理的問題を選出し,その結果を人類遺伝学会(2001)で2演題報告した.結果としては,遺伝学の知識は約50%を医師出身者に頼っている状況で,看護職出身教授者による教育は約3%程度であった.教育内容は基礎知識の教授に偏っていて,遺伝カウンセリング,出生前診断などの現実の臨床看護に必要な教育は40%前後だった.また教科書によっても記載容量に差があった.遺伝看護実践に必要な基礎的知識,実践報告内容,文献リスト,学会発表サマリーなどはリストにして,本学のサーバー経由でアップロードし,遺伝看護研究会のメンバーを中心に広く看護職に公開するため,現在手続きの申請中である.またこのサイトは,わが国初の遺伝看護のポータルサイト的役割を果すよう研究会誌に報告予定である.
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