Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
平成12年度に行った,生活習慣病と健康についての基礎的知識や各種の測定を通して健康を評価する授業の実践と,健康と最も関わり合いが深い体力因子である有酸素的作業能力を高めることができる授業授業の実践から,『運動・食事と生活習慣病予防』をテーマにした総合的な学習の時間の授業を計画し,中学2年生(男女各100名)を対象に実施し,以下の結果を得た。 1,体脂肪率の測定,血圧の測定,簡単な食習慣調査,ライフコーダを用いた日常生活の身体活動度の測定と簡易スタミナテストによる有酸素的作業能力の測定を行い,生徒各自が自分の健康度と生活習慣の実情を確認した。そこから,自分の生活習慣の問題点を取り上げ,どのようにしたらより望ましい生活習慣に改善できるかについて学習した。その学習過程を通して,自分の生活習慣に対する関心が深くなり,よりよい生活習慣に改善していこうとする意識が高まっていったことが示された。 2,次に,『生活習慣を見直す必要性を理解する』ことから『生活習慣の改善が実践できる』ことへの行動変容を引き起こすことを目的に,生活に取り入れることができる健康づくりのための運動方法を実践的に学習した。具体的には,各自が測定した自分のぺースでの軽いジョギングを,はじめは1度に10分程度の時間から始め,最終的には1度に30分続けることができることを目標に段階的に時間を増やし,行った。すべての生徒が30分間続けて軽いジョギングを行うことができ,この運動強度の運動を『きつい・苦しい』と感じる生徒の割合は減り,『楽しい・気持ちいい』と感じる生徒の割合が増えていった。 以上の実践的な授業を通して,生徒個々が生活習慣と健康の関連の深さを学び,生活習慣の改善や行動変容をとおして,健康が保持増進できることを学んでいく様子がうかがわれた。
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