Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本研究においては,インターネット等を経由して遠隔の学校間で情報を交換しながら行われる学習活動が,確実に共同学習として成立するためのさまざまな要件を整理し,敷居が低く汎用的な遠隔共同学習サイトのマネジメント手法について明確にすることを研究の目的としている。具体的には,遠隔共同学習のために必要となる電子掲示板システムやインタフェイスだけでなく,学習課題,学習材,人的リソース,マネジメントのための組織などについて提案し,全国の学校が遠隔共同学習に参加する段階で現実的に寄与するモデルを提出することを目指しており,ハードウェアやソフトウェアとしてよりも,遠隔共同学習を成功させるためのマネジメントを教育工学的手法で明らかにしていくことに特徴がある。 研究は,次のように研究を進めてきた。 (1)遠隔共同学習に関する成功・失敗事例の調査および要因の分析・日本教育工学会およびその研究会等で発表されてきた論文,100校プロジェクト/Eスクエア,こねっと・プラン等の実践報告書のうち,特に小学校を対象とした遠隔共同学習の実践事例について調査・分析を行った。分析の観点については,遠隔共同学習における学習内容,運用形態,運用組織などとした。また,海外の運用事例について,カナダ・ブリティッシュコロンビア州のギャラクシークラスルームなどのシステム・運用形態についての訪問調査を行った。 (2)上記の分析・調査結果をもとに,遠隔共同学習の実践の分類と,そこで利用されている機能についてまとめた。本論文は,教育システム情報学会に投稿し採録された。また,この知見をもとに,遠隔共同学習を支える機能モジュールの開発を手がけた。サイト運営のノウハウも見いだせた。
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