無線ネットワークモデル上の省電力アルゴリズムの研究
Project/Area Number |
12780213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology (2001) Nagoya Institute of Technology (2000) |
Principal Investigator |
中野 浩嗣 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30281075)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 無線ネットワーク / アドホックネットワーク / モーバイルコンピューティング / 確率アルゴリズム / 省電力プロトコル / ラウティング / 初期化 / リーダ選択 |
Research Abstract |
無線ネットワーク上で、さまざまな省電力を目指した基本通信アルゴリズムの開発を行った。また、計算機シミュレーションにより、厳密な性能の解析を行った。例えば、次のような成果を得た。 1.複数のIDを持たないステーションがn台ネットワーク上に存在する状況を考える。ステーションはIDだけでなく、台数nも知らない。この場合、各ステーションが勝手に送信すると、電波の混信のため、正しい通信が行えない。そこで、通信を行いたいステーションの中から、1台を選ぶ必要がある。これはリーダ選択と呼ばれる。本研究では、n台のステーションからリーダを確率1-1/fで選ぶO(loglog n+log f)時間のアルゴリズムを示した。これは、従来のO(loglog n+√f)時間のアルゴリズムに比べて大幅な改善である。また、シミュレーションでは、従来のアルゴリズムは、最悪1600ステップ動作する場合があったが、本研究のアルゴリズムは、高々60ステップであった。 2.同様の状況において、全ステーションに1からnの通し番号を与えるアルゴリズムを開発した。このアルゴリズムは、高い確率で、O(n)時間で終了する。また、各ステーションは、高々O(loglog n)回しか送受信を行わない。送受信が最も電力を消費するので、それを最小化した本アルゴリズムは、省電力であるといえる。 これら以外にも、無線ネットワーク上のさまざまなアルゴリズムを提案し、シミュレーションによる性能評価を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)