Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本研究では,ソフトウェア開発プロジェクトでのリスク回避を目指して,ソフトウェア開発プロジェクトのインタラクティブなシミュレーションを行う環境の開発を行ってきた.本シミュレータでは従来のものに対して拡張を行うことで,より正確なプロジェクトの再現を目指している.本年度の主な成果は次の通りである. まず,リスク要因を考慮したソフトウェアプロジェクトシミュレータの拡張とそのユーザインターフェイスの実装を行った.具体的には,ソフトウェア開発プロジェクトで発生しうるリスク要因を調査するアンケート部と,その結果を用いてプロジェクトシミュレーションを実施する操作部の実装を行った.アンケート部の作成に当たっては,共同研究を行っているある企業の開発現場において発生するかもしれないリスク要因を列挙し,その中から具体的な要因を絞り込み,開発の間を通じてリスクを管理するシステムを開発した.プロジェクトシミュレーション部においては,アンケート部で収集されたリスク要因に基づいて,プロジェクトのシミュレーションを行い,その結果を表示することができる.得られた最大の成果は,リスク要因の収集からその振る舞いまでを一括して管理することのできるシステムを構築したことにある. 実際に作成したシステムを用いて,リスク要因がプロジェクトのシミュレーションに及ぼす影響を調べる実験を行った.その結果,プロジェクトごとに与えられたリスク要因に応じてシミュレーション結果が妥当な値を示すことを確認した.また,現実のプロジェクトから得られたデータを用いた実験でもコスト,品質,開発期間に対するシミュレーションの精度が高いことを確認した.この成果は電子情報通信学会英文論文誌に掲載された.
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