Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本研究は,イベント-アクテイビテイ・モデルに基づいて内容記述がなされたビデオ・データベースをハイパービデオ化し,対話的に効率的なビデオ・データベースの内容確認を実現する機構の開発を目的とした.平成13度は,まず,効率的なブラウジングに有効なハイパーリンク設定に関して検討した.ここで検討の対象としたのは,シーン間の類似関係とイベントの重要度に基づくハイパーリンクである.シーン間の類似関係は,ビデオをブラウジングする際に利用者が視聴中のシーンに類似したシーンに簡単に移動する機能を実現するために利用する.シーンの類似関係を考える際には,ビデオ中には様々な粒度のシーンを想定可能であるために,利用者が要求する粒度においてシーンの類似性を評価することが重要である.本研究では,シーンを特徴ベクトルの系列として表現し,対象とするシーンの粒度に基づいて評価の対象とする特徴を選択することにより、適切な抽象度からシーンの類似度を評価する手法を開発した.イベントの重要度は,それぞれのイベントを観測することによって利用者が獲得可能な情報の価値を表す尺度であり,ビデオをスキミングする際に利用する.イベントの発生をマルコフ過程としてモデル化し,情報理論に基づいて重要度を決定する手法を提案した.ここで開発した重要度は,ビデオの対極的な特徴を効率的に把握可能な概略表現を作成する際にも利用可能である.さらに,本手法の発展的な応用として,非同期的なビデオコミュニケーションヘの適用に関する検討を行った.ここでは,受信したビデオ・メッセージに対する返信メッセージの挿入をひとつのリンクとして捕らえることにより,非同期的な環境において文脈に沿った効率的なメッセージ・ブラウジングを実現する手法を提案した.
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