沈水植物が放出するアレロパシー物質の藍藻類の増殖抑制機構に関する研究
Project/Area Number |
12780391
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
中井 智司 東京農工大学, 工学部, 助手 (80313295)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | アレロパシー / 沈水植物 / 藍藻類 / 増殖抑制 / ホザキノフサモ / ポリフェノール |
Research Abstract |
ホザキノフサモ(Myriophyllum spicatum)の藍藻類(Microcystis aeruginosa)に対するアレロパシーの解明を試みた。ホザキノフサモが放出する4種のアレロパシー物質(ピロガロール、没食子酸、(+)カテキン、エラグ酸)の増殖抑制効果は、これらの自動酸化と関連がある結果が得られたため、自動酸化によって生じるラジカルやその他自動酸化生成物の増殖抑制作用を評価した。比較的長くラジカルを算出する没食子酸をモデル物質として取り上げ、(i)没食子酸とラジカルスカベンジャーであるトコフェロールを加えた培地、(ii)没食子酸を加えて1日〜3日経過した培地(一日目において既に没食子酸自体は自動酸化され、ラジカルの存在も確認されない)に藍藻類を植種して増殖抑制効果を評価した結果、トコフェロールを加えることにより増殖抑制効果が低減した。また、没食子酸の自動酸化物を含む培地を用いた実験では、自動酸化の日数が経過するにつれ増殖抑制効果が減少し、3日後に増殖抑制効果は確認されなかった。これらの結果より、ポリフェノールによる藻類の増殖抑制効果を引き起こす要因として、ラジカル、及びラジカル以外の自動酸化中間生成物が示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)