神経細胞変性疾患に関わる蛋白質架橋酵素の構造と機能の研究
Project/Area Number |
12780453
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
長束 俊治 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 講師 (00243163)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | トランスグルタミナーゼ / 蛋白質翻訳後修飾 / 神経細胞変性疾患 / 遺伝子クローニング / リコンビナント / ヒト / 脳神経系 / オルタナティブスプライシング |
Research Abstract |
前年度までの研究によって、2種の組織型トランスグルタミナーゼのオープンリーディングフレームを含む遺伝子断片をヒト脳由来cDNAから単離することに成功している。この2種類の遺伝子を用いて、大腸菌の系でリコンビナントタンパク質の発現を試みた。前年度の研究によって、不溶型のリコンビナントタンパク質を大量に調製することに成功しているので、これを抗原に用いて、ヒト脳型トランスグルタミナーゼ特異的抗体の作製を行った。マウスを免疫した結果、ELISA分析により特異的な抗体を検出することができたので、現在、抗ヒト脳型トランスグルタミナーゼモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株の樹立を行っている。また一方、リコンビナントタンパク質の酵素化学的およびタンパク質化学的性質の詳細な解析を行うために、可溶化条件の検討を行った。その結果、インビトロにおいて、ほぼ定量的に可溶性リコンビナントタンパク質を得ることができたが、酵素比活性は自然型の酵素よりもかなり低かった。これは、可溶化はされたものの、自然型酵素のホールディングを再現できなかったためと考えられたので、各種シャペロンタンパク質を宿主大腸菌内で強制発現させることにより、リコンビナントタンパク質の可溶化と正しいホールディングの効率を上げることを試みた。その結果、従来の発現系よりも可溶性の比率を増加させ、また比活性も高いリコンビナントトランスグルタミナーゼを得ることに成功した。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)