ショウジョウバエの勾い長期記憶に関与するgol遺伝子のシナプス機能の解明
Project/Area Number |
12780613
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
齋藤 実 (齊藤 実) 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主任研究員 (50261839)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ショウジョウバエ / シナプス形成 / 自発開口放出 / syntaxin / shibire / 受容体集積 / 微小終板電位 / シナプス / 変異体 / golovan / 自発融合 / シナプス小胞 |
Research Abstract |
長期記憶の形成過程で、新たなシナプス形成が起こることを示唆するデータが近年蓄積されてきている。gol変異体は長期記憶の形成が特異的に抑制される変異体であり、その完全欠失体は胚致死となる。そこで、gol遺伝子がシナプス形成に関わっている可能性を検討するため、その完全欠失体の発生胚でシナプス形成を解析した。しかし、我々の予想とは異なり、形態的、機能的に全く正常なシナプスの形成が観察された。そこで、シナプス形成過程に関与する素過程の検索から、長期記憶に関与する遺伝子を見出すことを目的に、シナプス伝達がシナプス形成に果たす役割を、シナプス伝達機構に異常の見られる色々な変異体から検討した。その結果、意外なことに神経活動に応じたシナプス伝達ではなく、微小終板電流を引き起こす自発開口放出の発現が抑制された変異体syx, shi変異体ではシナプスの機能形成を裏打ちする、受容体のシナプス部位への集積が顕著に抑制されることを見出した。また、他の同様な研究結果から、受容体の集積因子の放出過程は、通常の神経伝達物質の放出過程とは異なるものであることが示唆された。今後、この受容体集積因子の放出過程について詳細な検討を行ない、その過程のコンディショナルな変異体を作成することで、シナプス形成過程と、長期記憶との関連を明らかにしていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)