大学における総合的な「アドミッション・ポリシー」構築に関する萌芽的研究
Project/Area Number |
12871032
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
夏目 達也 東北大学, アドミッションセンター, 教授 (10281859)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | アドミッション・ポリシー / 高等教育 / 高校・大学間の接続関係 / アーティキュレーション / 大学改革 / 入学者選抜 / AO入試 |
Research Abstract |
アドミッション・ポリシーは、大学がその入学希望者に対して、大学教育に必要な能力や資質等を公表することである。一般には、入試広報に関するものととらえられがちだが、入学試験をはじめ、入学後の教育や各種の指導、さらには卒業認定の在り方など、大学教育の全般の活動にかかわる重要問題である。本研究では、この点を踏まえて、多様な課題を設定したが、今年度は、以下の点を中心に研究した。 (1)高校の生徒や教員が大学・学部の選択にあたって必要とする情報の種類・内容の調査 (2)大学が求める能力・適性等に関する大学広報の在り方の分析 このうち、(1)については、東北大学の法学部において、オーブンキャンパスの参加者にアンケート調査を実施し、以下のような結果を得た。 ・法学部のイメージでは、入学難易度が高い、ハイレベルの教育、東北大学文系学部の中で最大の魅力等を指摘する者が多く、その一方で大学院が充実、少人数教育重視等をあげた者は少ない。 ・法学部が受験生に求めていると思われる能力・資質では、強い勉学意欲、論理的思考力、自己表現力、高校の主要教科の高学力をあげる者が多い。法学部に提供を希望する情報では、卒業後の進路、授業の種類や内容・単位の取り方、入学後の勉強の進め方、取得できる資格をあげる者が多い。 ・法学部のアドミッション・ポリシーでは、小人数教育の徹底、大学院教育の充実を特徴とし、受験生に求める資質として、現代社会の直面する諸問題への関心、社会に貢献する意欲をあげている。 ・法学部と受験生の理解・認識のギャップの一因は、同学部の広報活動の不足と質的な不十分さに求められる。これらは導入予定のAO入試実施に少なからず影響する可能性がある。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)