Project/Area Number |
12874082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Inorganic chemistry
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
伊東 忍 大阪市立大学, 理学部, 教授 (30184659)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 活性酸素 / 反応制御 / 分子状酸素の活性化 / 単核銅酸素錯 / 酸素添加反応 / 金属酵素活性中心モデル / 配位子合成 / 反応機構 |
Research Abstract |
下記の【1】〜【4】の項目について検討を行い、目的とする研究成果を得ることができた。 【1】単核銅-活性酸素錯体の創成を目指した新規な配位子の合成:金属配位場の近傍に嵩高い置換基(R)を有する新規なアミン系の二座、および三座配位子、ならびにジイミドアニオン系の二座配位子を合成した。 【2】単核銅(I)および銅(II)錯体の合成と物性:【1】で合成した各配位子を用いて、出発原料となる単核の銅(I)および銅(II)錯体を合成し、それらの結晶構造、各種分光学的特性(UV-vis、IR、ESR、NMRなど)、磁気的特性などについて比較検討した。 【3】単核銅-活性酸素錯体の合成とその構造および物性:【2】で合成した銅(I)錯体と銅(II)錯体を、それぞれO_2およびH_2O_2、ROOH、RCO_3H、PhIOなどと反応させ、系中で生成する中間体を分光学的に同定した。非常に不安定なものについては極低温下で測定を行った。安定性の高いものについては、結晶の単離とその構造決定を試みた。 【4】単核銅-活性酸素錯体の安定性と反応性(特に酸化活性):上で得られた各単核銅-活性酸素錯体の安定性を比較検討するとともに、それぞれの反応性についても系統的に検討を加え、各活性酸素種の本質的な化学的性質を明らかにした。さらに、各種有機基質との反応性についても検討を加え、各活性酸素種の酸素添加能を評価した。さらに、速度論的に検討を基にして、酸素化反応機構について考察を加えた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)