ミツバチが収穫ダンスをする理由の解明-ダンス言語説に対する疑義の立場から-
Project/Area Number |
12874103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生態
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
大谷 剛 姫路工業大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (60244688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池野 英利 姫路工業大学, 環境人間学部, 助教授 (80176114)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 1個体追跡法 / 尻振りダンス / 移行型ダンス / シェイキング / 身震いダンス / ダンス行動 / 観察巣箱 / 個体マーク |
Research Abstract |
5月10日と11日に胸部背面につけたマークの読み取りの予備実験。6月17日、18日、21〜23日に餌台への通い実験。8月15〜17日にも通い実験。11月に入って6〜22日通いのデータが採取できた。通い実験では、可動式の餌台にマークしたハチを通わせて、観察巣箱内でどのようなダンス行動をするかを「1個体追跡法」で観察し、専用の記録用紙に書き込んでいく。本年の結果の概略は次の通り。 1.個体マークは色で識別する色マークと直接背番号を貼り付ける背番号マークの両方を試みたが、読み取り装置の精度では明るさや天候に左右される色マークよりも単色の背番号マークのほうが適していた。また、画像が2重写しになる点が検討され、プログレッシブ・スキャンカメラおよび画像処理のソフトを組み合わせることによって解決することができた。開発したシステムを今回の実験に適用することができなかったが、次回の実験以降で活用できる見通しがついた。 2.6月の実験では、65mに通わせた1個体が暗くなって飛べなくなるまで、餌台に通った。餌台には巣片があると迷わず通ってくれることがわかった。おそらく蝋の匂いが手がかりになっている。 3.8月の実験では、50mの餌場に通った個体が、かなりのどしゃぶりで他のハチは一切外出していないにもかかわらず、雨の中、餌場に通った。6月同様、いったん通い出した個体はかなりの執着をもって餌場に通う例が確認された。 4.11月の実験は同日マークが多い観察巣箱の群で行なわれた。また、昨年とは違って餌には薄めた蜂蜜を使用したので、通うハチは常に複数だった。餌場を伸ばしていくと、通うハチのメンバーが変わっていくのは予想外だった。昨年は餌場の距離は105mだったが、今回は170mまで伸ばすことができた。 5.11月16日〜22日は25〜31日齢の1個体となったが、170mの固定餌場で、尻振りダンスも身震いダンスもしたので、飛行状態と関わりがあると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)