ニセツリガネゴケの高頻度相同組換え能を利用した葉緑体ゲノムの機能改変
Project/Area Number |
12874107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物生理
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉田 護 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (70154474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 摂之 名古屋大学, 人間情報学研究科, 助手 (30283469)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ヒメツリガネゴケ / 葉緑体ゲノム / 葉緑体形質転換 / シグマ因子 / ファージタイプRNAポリメラーゼ / タバコ / ミトコンドリア / 転写 / 葉緑体 / 核遺伝子 / 細胞内局在 |
Research Abstract |
1)ヒメツリガネゴケの葉緑体ゲノムの全塩基配列を決定した。ゲノム全長は122,890bpで、74種のタンパク質遺伝子、35種のRNA遺伝子、8種の保存性ORF、および1個の偽遺伝子を同定した。ゼニゴケの葉緑体ゲノムに存在する5種の遺伝子(cysA、cysT、ycf5、ycf12、rpoA)がヒメツリガネゴケの葉緑体ゲノムには存在しないことを明らかにした。コケ植物の進化の過程で、rpoA遺伝子が葉緑体ゲノムから核ゲノムに転移した可能性が考えられる。 2)ヒメツリガネゴケの葉緑体ゲノムに特異的に存在するアルギニンtRNA遺伝子(trnR-CCG)のコード領域に外来マーカー遺伝子(aadA)を挿入することに成功した。 3)ヒメツリガネゴケの葉緑体シグマ因子をコードするcDNAを2種取得し、それらの推定アミノ酸配列を明らかにした。2種の葉緑体シグマ因子をPpSIG1およびPpSIG2と命名した。2種のタンパク質は葉緑体に局在すること、それらの遺伝子の発現が光制御を受けることを明らかにした。 4)タバコの葉緑体遺伝子の転写に働くと予想される核ゲノムコードのファージタイプRNAポリメラーゼ遺伝子2種を取得しその構造と発現、および遺伝子産物の細胞内局在性を明らかにした。このうち1つの遺伝子産物(NsRpoT-B)は葉緑体とミトコンドリアに輸送されることから、双方のオルガネラ遺伝子の転写に働いている可能性が高いと考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)
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[Publications] Hara, K., Morita, M., Takahashi, R., Sugita, M., Kato, S., Aoki, S.: "Characterization of two genes Sig1 and Sig2 encoding distinct plastid s factors in the moss Physcomitrella patens: phylogenetic relationships to plastid s factors in higher plants"FEBS Lett.. 499. 87-91 (2001)
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