Project/Area Number |
12875071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
香田 徹 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (20038102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
實松 豊 (實末 豊) 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (60336063)
大濱 靖匡 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (20243892)
藤崎 礼志 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (80304757)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | スペクトラム拡散通信 / 拡散符号 / 電子透かし / ビット誤り / 非同期システム / カオス2値系列 / スペクトル拡散方式 / 画像伝送 |
Research Abstract |
インターネットの普及やAV機器のデジタル化によりデジタルコンテンツの流通が急増している.一方,携帯端末の氾濫により,無線による音声,画像等の情報信号の送受信が日常茶飯事となっている.また,従来流通過程においてコンテンツを保護するために記憶媒体そのものを封印する方法やコンテンツを暗号化する方法では流通経路上での保全は可能であっても著作権保護策としては不十分である.本研究の主題は,流通経路上での機密保全と著作権保護との両方を保証するものとして,スペクトラム拡散(spread-spectrum)技術のセキュリテイ機能に着目した電子透かしシステムを構築することである.本年度の主要な研究成果は次の通りである。 ・従来SSシステムでは互いに独立な拡散符号が多数必要であるので,旧来の有限体理論に基づくシフトレジシタ系列やi.i.d.(independent and identically distributed)2値カオス系列が良好であると考えられていたが,最近非同期通信ではマルコフ系列の拡散符号の方がビット誤り率(BER)の点で優れていること,および同期を前提としたBERの陽な評価式も与えられている.これに対し、本研究ではいままで明らかにされていなかったマルコフ系列の同期捕捉性能を一般的なの同期捕捉法であるシリアルサーチ法とこれを改良したものを用いて評価した。その結果、同期捕捉に関してもマルコフ系列はシフトレジスタ系列、i.i.d.系列と比べて良い性能を示した。 ・完全な同期を前提としない通信においてマルコフ系列はi.i.d.系列よりも低いBERを達成することを示し,従来準同期で設計したシステムを非同期システムに変更する方がBERの点で優れていることを指摘した. 本研究課題の成果は、"Proceedins of the IEEE"(裏面の第一論文)に纏め広く公表した。
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