Project/Area Number |
12875110
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 鷹志 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20024234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日色 真帆 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 助教授 (50222237)
黒野 弘靖 新潟大学, 工学部, 助教授 (80221951)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 転用 / 建築 / 環境移行 |
Research Abstract |
平成13年度は、当初の計画のとおりに、1、特徴的な対象の調査と2、転用手法の整理をおこなった。 1、特徴的な対象の調査 7月にイタリアへ渡航し、カステルベッキオ美術館、パレルモの歴史的中心地区、ヴェローナの円形闘技場の図面と写真を収集した(高橋)。これにより、新しいところを抑制的に扱い既存部分を際だたせ、総体として時間的経過を表現する手法を把握することができた。 8月から国内調査を行い、建築スケールとして、今井町のまちづくりセンター(奈良)、金沢市民芸術村(石川)、明倫小学校(京都)、郡上八幡旧町役場(岐阜)、桐生市の鋸屋根工場(群馬)、町家の転用(京都、石川)、農家の再生(富山)の写真と図面を収集した(黒野、日色)。さらに都市スケールとして、銀座の首都高速と横十間川(東京)、鉄道ガード下の店舗(兵庫)の写真と図面を収集した(黒野、日色)。 2、転用手法の整理 転用例を分類するためのインデックスを事例ごとに抜き出し、データを整理した。これにより転用の手法について、以下の4つの枠組みを考案した。 (1)、スケール: 都市レベルと建築レベルとの対応を比較すると、都市レベルのものがサポートとなっていることがわかる。建築レベルと室内レベルの対応を比較すると、転用に伴って両者の境界が曖昧になっていることがわかる。 (2)、しつらえの操作: 室内レベルにおいては、建具と家具が重要な要素となる。既存部分と対比的なモチーフとして使用されている。 (3)、開口部や天井や階段: 既存部分の内外を反転させ、別の視点から見る手法がとられる。階段の位置はしばしば変更される。 (4)、象徴的操作: 板やステンドグラスなど一部を残して、全体を象徴する手法が見られる。これは外国で見られず、とくに日本的な手法といえる。
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