Project/Area Number |
12876055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物環境
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
橋本 博文 筑波大学, 機能工学系, 講師 (50272175)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 植物生長促進 / 養水分過給 / 過給圧力パラメータ / 根部過給 / IAA |
Research Abstract |
植物の根部だけを局所的に加圧して栽培することにより、養水分が植物に過給され植物の生長が促進されるという効果を実際に確かめるため、過去3年間にわたり試験植物としてコマツナを用いて栽培実験を行ってきた。その結果、少なくとも生長初期(7〜10日間)において生長促進効果がみられるが、生長が進むにしたがい、その効果が弱くなるという現象が観察された。しかし、栽培法を改良し、下向き栽培から上向き栽培へと変えたところ、生長促進効果が生長初期のみならず、その以後も持続するという今までとは異なる結果が得られた。従来の下向き栽培法はシールを行うための技術的な簡便さから採用されてきたが、植物は常に重力に逆らって生長しなければならないので、その生長に対して何らかの悪影響を及ぼしていたことが考えられる。 この生長促進効果のメカニズムを解明するために、生長促進に関与すると考えられる植物ホルモンに着目し、特に内生オーキシン(IAA)の変化を測定した。その結果、予想に反し、養水分を過給した植物の重量あたりのオーキシン量はコントロールのおよそ30〜70%と少なく、生長過程を通じてこの傾向は変化しないことがわかった。このことから、少なくともこの生長促進効果がオーキシンの増加によるものではないと考えられる。 さらに、過給圧力による生長促進効果の定量性を調べるために過給圧力をパラメータとして、0.000,0.025,0.050 MPa (0.00,0.25,0.50 atm)の3種類の圧力で加圧を行い、それぞれ12株ずつ計36株の同時栽培を試みた。その結果、植物の根部に局所的に加える圧力差による、生長促進効果の有意な差は確認できなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)