日本在来馬の起源を探る:ロドコッカス・エクイ染色体と病原性プラスミドのRFLP
Project/Area Number |
12876071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
高井 伸二 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (80137900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 勤 北里大学, 獣医畜産学部, 助手 (80317057)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ロドコッカス・エクイ / 病原性プラスミド / 在来馬 / 病原性 / 染色体DNA / パルスフィールドゲル電気泳動法 / 毒力 / 系統樹 / Rhodococcus equi / プラスミド / 疫学 / 進化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、8種の在来馬並びに軽種馬からロドコッカス・エクイ強毒株を分離し、その病原性プラスミドと染色体のRFLP遺伝型の情報から近接結合法によって分離株の系統樹を描き、わが国の強毒株の進化と伝播経路を明らかにし、日本在来馬の起源に関する諸説と比較検討することにある。平成13年度は、北海道日高地方、青森県及び鹿児島県から分離された強毒株を用いて、パルスフィールドゲル電気泳動法により染色体DNAのRFLP像とその系統樹解析から、プラスミド型と分離地域の遺伝的関連性を比較検討した。90kb-I型病原性プラスミドを保有する北海道由来62株、青森県由来31株及び鹿児島県由来52株はそれぞれ11種類、9種類及び12種類のPFGE型に型別された。87kb-II型病原性プラスミドを保有する北海道由来65株、青森県由来54株はそれぞれ22種類及び24種類のPFGE型に分類された。感染子馬9頭の病変部由来株は、3頭を除き複数のPFGE型強毒株の感染を受けていた。次に90kb-Iプラスミド保有株の31種類のPFGE型を系統樹解析したところ、16種類と9種類からなる2つの大きなクラスターと遺伝的に遠い位置に存在する2種類と4種類からなる2つの小さなクラスターに分類された。87kb-IIプラスミド保有株の46種類のPFGE型は37種類、7種類、2種類からなる大、中、小3つのクラスターに分類された。それぞれのクラスター内には、北海道や青森県、鹿児島県の分離株のPFGE型が万遍なく分布していた。日本国内強毒株のPFGE型はプラスミド型ごとの分布に多様性と地域性とを持ち、牧場など小さな集団においては固有のPFGE型を有していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)