微量化学物質による中枢神経障害評価法の開発と作用機構の解明-次世代影響を中心として-
Project/Area Number |
12877059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齋藤 健 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40153811)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 微量化学物質 / 中枢神経系 / 細胞分化 / 神経機能 |
Research Abstract |
本研究では、微量化学物質による生理機能障害の包括的な評価法、特に中枢神経系に対する直接影響および次世代の分化、中枢機能発現に対する評価法を確立し、その作用機構を明らかにすることを目的とする。本研究で得られた成績は、以下に示したごとくである。 1.環境汚染物質の神経細胞の分化に対する影響評価系 環境汚染物質の神経細胞分化機能に対する影響評価:内分泌撹乱化学物質として知られているビスフェノールAを、神経細胞の分化のモデルとして使用されるPC12細胞に添加し、神経突起の成長に対する影響を調べる系を構築した。その結果、ビスフェノールAは、ppbレベルで、神経突起の成長を阻害することを明かにした。。 また、電気泳動およびTUNEL法によるDNA切断を指標として、微量化学物質のアポトーシスに及ぼす影響評価系を構築し、内分泌撹乱化学物質として知られているトリブチルスズが、pptレベルでPC12細胞アポトーシスの発現にも影響をおよぼすことを明かにした。 2.環境汚染物質の脳機能に対する影響評価系 学習・記憶と密接に係わることが知られている神経伝達の長期増強現象(LTP)の電気生理および画像解析法を組み合わせて、微量化学物質の脳機能、特に、学習・記憶能に及ぼす影響評価系を構築し、トリクロルエチレンが、LTPの強度に影響を与えることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)