小型球形ウイルスの迅速診断キットの開発(大腸菌発現蛋白に対する抗体を使用)
Project/Area Number |
12877074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
依田 知子 大阪府立公衆衛生研究所, 食品衛生部, 主任研究員 (20250318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 功 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部, 病理課長 (70250280)
左近 直美 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部, 研究員 (50291216)
山崎 謙治 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部, 主任研究員 (60159209)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 小型球形ウイルス / モノクローナル抗体 / 免疫学的診断法 / キット |
Research Abstract |
ノルウオークウイルス(NV)は、人に非細菌性急性胃腸炎を起すRNAウイルスで、診断には、RT-PCRを用いているが、充分な検出法ではない。私達は、免疫学的診断法の確立を目的にこのウイルスの一部を大腸菌の系で発現させてモノクローナル抗体を作製し、その解析を行った。今年度は、大腸菌で発現させたNVキャプシッド(GI, NV96-908,KY89 type)に対してモノクローナル抗体を17クローン得た。これらの抗体の反応部位をキャプシッド蛋白を17の部分に区切ったフラグメントについてELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)とWB(Western Blot)を用いて解析した。 その結果、GIのNVに対するモノクローナル抗体の反応部位は、N末に片寄っていた。すなわち、13クローンが、フラグメント1(アミノ酸残基1-43に相当)、2クローンが、フラグメント11(アミノ酸残基292-342に相当)、1クローンがフラグメント16(アミノ酸残基451-489に相当)に反応し、残りの1クローンは、充分クローン化ができていなかった。 また、GIIのキャプシッド蛋白に対して作製したモノクローナル抗体のうち、GIのNVキャプシッドに反応する2クローンのモノクローナル抗体のGIフラグメントに対する反応も合わせて解析したところ、GIのフラグメント2に反応することがわかった。 これらの抗体(GIのフラグメント1に反応する抗体とGIIおよびGIのフラグメント2に反応する抗体)を組み合わせ、患者の糞便を簡易に処理したのち、ELISA法にてGIのNV抗原を検出することができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)