Project/Area Number |
12877117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
今泉 勉 久留米大学, 医学部, 教授 (60148947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐 久史 久留米大学, 循環器病研究所, 助教授 (60281531)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | 移植後冠動脈硬化 / 心臓移植 / 遺伝子治療 / TNF-α / リモデリング |
Research Abstract |
(1)移植心冠動脈硬化モデルの作成 F344ラットの心臓をLewisラットのアログラフトとして腹部に移植し、免疫抑制剤FK506を連日投与し急性拒絶を抑制し、移植心硬化モデルを作成した。現在、手術死亡率が10%以下、術後2カ月生存率が20%以下であり、安定したモデルの作成に成功した。 (2)移植心冠動脈硬化モデルの評価 ・組織学的検討:コンピュータ画像解析により冠動脈の内腔面積・内膜面積・全血管面積・外膜面積・内膜/中膜面積比・血管周囲線解析し、血管リモデリングを定量評価した。移植心において、中小冠血管を中心にびまん性に全周性内膜肥厚が認められた。 ・免疫組織学的検討:今後、特異的マーカー抗体を用いて浸潤炎症細胞を同定・定量評価。接着因子発現を半定量評価。定量的RT-PCR法:今後、炎症性サイトカイン(TNF-α,MCP-1)発現を検討。 (3)TNF-R:Fc遺伝子作成とTNF-α機能抑制作用の検討 ヒトTNF-R細胞外ドメインとFc鎖のキメラ遺伝子(TNFR:Fc)組み換えプラスミドpVR1255TNFR・FcをPCR法を用いて作成した。in産生系を用いてTNF:Fcタンパクを精製した。リコンピナントTNF-αによる培養線維芽細胞細胞増殖を精製TNF:Fcタンパクがほぼ抑制することを確認した。 (4)TNFR:Fc遺伝子導入と移植冠動脈硬化に及ぼす影響の検討 TNFR:Fc遺伝子導入:HVJ=リポゾーム法を用いたコントロール遺伝子(LacZ遺伝子)の遺伝子導入には成功した。今後、TNFR:Fc遺レシピエントラットの下肢骨格筋に導入する予定。(1)TNFR:Fc遺伝子導入が、生存率・アログラフト生着率に及ぼす影響、(2)TNFF伝子導入が、血管リモデリング・炎症細胞浸潤・接着因子発現・炎症性サイトカイン発現に及ぼす影響を評価する。
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