膵組織におけるカルシウム感受性受容体遺伝子の発現について
Project/Area Number |
12877179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今村 正之 京都大学, 医学研究科, 教授 (00108995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 隆一郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (20301236)
前田 賢人 (前田 腎人) 京都大学, 医学研究科, 助手 (10314220)
嶋田 裕 京都大学, 医学研究科, 講師 (30216072)
藤本 康二 京都大学, 医学研究科, 助手 (70335280)
細谷 亮 京都大学, 医学研究科, 講師 (00139908)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 膵消化管内分泌腫瘍 / カルシウム感受性受容体 / インスリノーマ / 膵β細胞 / ガストリノーマ / 膵・消化管内分泌腫瘍 |
Research Abstract |
1、ヒト・内分泌腫瘍株の樹立例は極めて少ない。インスリノーマ細胞株の樹立と並行してその他の膵・消化管内分泌腫瘍株の樹立についても努力してきた。現在、一年半以上に渡る数代の継代においても、ホルモン分泌を認めるガストリノーマ組織一株を確立した。この継代可能なガストリノーマ組織からin vitroにおけるガストリノーマ細胞株の樹立を現在試みているが、最近になり継続的なホルモン分泌能を有し継代が可能な細胞を得ている。しかしこの細胞はまだ安定した継代が可能といえず、安定した細胞株の樹立を試みている。一方、インスリノーマにおいては細胞株の樹立には至っていない。 2、カルシウム感受性受容体(CaR)は(1)腫瘍化との関連性、(2)膵内分泌腫瘍におけるホルモン異常分泌機構との関連性が示唆されている。インスリノーマにおけるCaRの発現について既に報告したが、正常内分泌細胞と内分泌腫瘍細胞のカルシウムに対する反応性の違いについて明らかとすることを目的に、ヒト・正常膵におけるCaR発現については免疫染色及ぴRT-PCRにて明らかにした。また、ヒト・膵ラ島はviabilityをもって得ることが困難であるため、ラット膵ラ島にもCaRの発現していることを確認した上で、ヒト・膵ラ島はに代えラット・膵ラ島を用いてCaRのホルモン分泌に関する機能を検討した。結果:正常膵ラ島とインスリノーマはカルシウム負荷に対するインスリン分泌反応に違いを認めた。このことより、副甲状腺で報告されているようなCaR遺伝子の異常を疑いシークエンスを行ったが、インスリノーマではCaR遺伝子の異常は認めなかった。 3、われわれはガストリノーマにおいてもCaRの発現を報告している。また、カルシウムに対する正常G細胞とガストリノーマ細胞の反応性の違いを利用したガストリノーマに対する新たな検査法を報告した。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)