p53・p21を分子標的とした癌の新規治療手段の開発
Project/Area Number |
12877265
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和氣 徳夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50158606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 貴雄 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10304825)
加藤 聖子 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (10253527)
西田 純一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40264113)
加藤 秀則 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (60214392)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | Sodium Butyrate / 癌 / 細胞老化 / p21 / pRb |
Research Abstract |
ヒストン脱アセチル化阻害作用を有するSodium Butyrate(NaB)による癌細胞老化誘導を解析した。様々な子宮体癌及び卵巣癌細胞は1-2μM NaB処理により増殖が完全に抑制された。S期細胞の減少及びG0/G1期集積を認め、3〜5日間の処理により細胞老化が激しく誘導された。NaB処理によりp53非依存性p21蛋白の発現が誘導された。p21蛋白発現に伴い、pRbは脱リン酸化フォームヘシフトした。これらの癌細胞ではp16・CDKインヒビター発現を全く認めぬため、p21過剰発現のみにより細胞老化が誘導されることが示唆された。 HPV E7蛋白によりpRbが機能的に不活化されている子宮頚癌細胞へのNaB処理効果を解析した。NaBは上述の癌細胞と同様に子宮頚癌細胞の増殖を抑制した。NaB処理によりS期細胞の減少を認めたが、子宮頚癌細胞はG0/G1及びG2/M期の両方に集積した。NaBによりp21蛋白発現の顕著な亢進を認めたが、pRb蛋白の脱リン酸化へのシフトは全く観察されなかった。以上からNaBによりAccelerated Cell Senescenceの誘導にpRbの存在は必要であるが十分条件ではないと結論された。p21下流で細胞老化誘導に機能する分子の同定が癌分子標的療法の開発に必要と考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)