Project/Area Number |
12877301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
沢 禎彦 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (70271666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 雄司 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50322821)
吉田 重光 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80174928)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 歯根膜 / テロメア / テロメラーゼ / TRAP / 老化 / p53 / オステオカルシン |
Research Abstract |
本年度は,ヒト培養歯根膜細胞のテロメア長分析を行った.その結果,1)1回の分裂で切れるテロメア長は150bpで,50-100bp/回という従来の報告とほぼ一致した.2)平均的テロメア長は表皮線維芽細胞の平均的テロメア長である16kbpより短かった.3)ドナー年齢に相関したテロメア短小化は観察されなかった.4)同一のドナー由来の歯根膜組織から,平均3kbpの短いテロメア長を有する株と,平均13kbpの長いテロメア長を有する株が,またその両者をカバーする範囲のテロメア長を示す株が確立された.本結果から,歯根膜線維芽細胞は年齢に相関せず一般的に短いテロメアを有することが示唆され,表皮など他の一般的結合組織繊維芽細胞よりも細胞寿命の短い可能性が考えちれた. 一方,歯根膜細胞株のあるものは長いテロメアを示したことから,歯根膜におけるテロメラーゼ活性発現型歯根膜幹細胞の存在を考えた.テロメア長を検索した細胞株について,そのテロメラーゼ活性をTRAPアッセイによって測定し,また免疫染色によってテロメラーゼ蛋白発現を検索した.その結果,1)TRPPアッセイでは,典型的なテロメラーゼ活性を示す結果は得られなかったが,細胞株のテロメア長とは関係なく,弱いテロメラーゼ活性の存在を示唆する増幅されたTRAP産物が観察された.2)抗テロメラーゼ抗体陽性の細胞が観察された.以上について,申請者は現在投稿準備中であり,今後,歯根膜幹細胞の探究と分離を試み,培養歯根膜作製への応用を目標とする基盤研究を申請する.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)