顔面部難治性疼痛の発現の修復機転における神経-免疫系機構の役割
Project/Area Number |
12877331
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
仲西 修 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50137345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 博 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (10186124)
今村 佳樹 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (90176503)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 神経因性疼痛 / アポトーシス / 脊髄グルタメート / C-fos |
Research Abstract |
ラット神経因性疼痛の病態におけるアポトーシスとストレス蛋白の関与に関する検討を行った。雄Sprauge-Dawleyラット(300-350g)を用い、ラットをハロタン(2〜3%)/酸素麻酔下に三叉神経結紮、三叉神経圧迫モデル作成を行い、手術後1、3、7、14日まで熱刺激による低域値刺激に対する反応を観察し、神経因性疼痛モデルの作成を確認した。このモデルの神経圧迫手術3日後、マイクロダイアリシスプローベを三叉神経脊髄路核に挿入し、留置した。三叉神経核中glutamate濃度(TNS-Glu)変化の検討のためハロタン(1%)/酸素吸入下でダイアリシスプローベから人工脳脊髄液を10μl/minで潅流し、結紮手術後7、14日に採取を行った。透析液中のTNS-Glu濃度は-80℃下で分析まで保存した透析液をOPA誘導体化して、HPLC-ECD法で定量的に測定した。分子生物学的(病理学的)検討としては偽手術群,非治療群のモデル作成し、7、14日目に延髄部組織を摘出、凍結し、クライオスタットで厚さ10μmの凍結切片を作成し、アポトーシスに関係すると考えられるTUNEL染色およびHE染色を行い観察した。その結果、1)神経因性疼痛モデルの熱刺激による低域値刺激に対する反応は3日目より出現し、漸次増加した。2)透析液中のTNS-Glu濃度は三叉神経結紮群の術後7日目で他群に比して有意な増加が認められた。また、組織変化の観察では結紮手術後7日目では外辺部でのTUNEL染色の濃染が認められ、14日目ではより内層にHE染色での細胞破壊像が多く認められた。 これらのことより、Neuropatic painへのglutamateの関与が明らかになるとともに、三叉神経核中の細胞変化としては、初期のアポトーシスとそれに続く細胞死が起きることが明かとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)