中学校数学科論証指導による民主的資質の育成に関する実証的研究
Project/Area Number |
12878023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Science education
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
岩永 恭雄 信州大学, 教育学部, 教授 (80015825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 樹夫 信州大学, 教育学部, 助教授 (10261760)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 中学校数学 / 論証指導 / 民主的資質 / 中学校数学科 |
Research Abstract |
本研究の目的は以下の問いに答えることである。 問い1:「数学の中心的な活動である論証は,民主的な資質を育成できるか。」 問い2:「現行の論証指導は,生徒の民主的な資質を育成できているか。」 問い3:「もし育成できている/いないとすれば,何が原因か。」 問い4:「その原因を克服するために,論証指導カリキュラムをどのように改善すればよいか。」 特に、平成14年度は、問い4に答えることを主な目的とした。 この目的を達成するために,調査結果のデータの質的な分析と,論証指導カリキュラムの改善点の特定を実施した。 1.データの質的な分析 論証指導の授業(32時間)およびインタビュー調査(一連の指導前後)について,ビデオ記録に基づいて質的な分析を行った。分析に際しては,研究協力者に加えて,中学校の教師2名を加え,分析チームを編成し,計5回の会議を行った。 2.論証指導カリキュラムの改善点の特定 改善点として,大きく次の諸点を特定した。 ■教材にかかわる改善点(日常的な場面とのかかわりの強化など) ■指導法にかかわる改善点(授業における"ことば"の意図的使用など) ■教師の数学観にかかわる改善点(数学の有用性に関する意識の改善など) ■他教科との関連にかかわる改善点(社会科,道徳の内容の組み込みなど) 本研究の課題は次の通りである。 上記の改善点に基づいて,民主的資質の育成を意図した論証指導カリキュラムを構成する。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)