限定合理性の情報構造:証明論およびセラ・オートマタによる特徴づけ
Project/Area Number |
12878061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Intelligent informatics
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
八杉 満利子 京都産業大学, 理学部, 教授 (90022277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 聡 京都産業大学, 理学部, 助教授 (70234820)
小田 秀典 京都産業大学, 経済学部, 教授 (40224240)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 知識の論理 / 情報構造 / 限定合理性 / モデル / 証明論 / パズル / 様相論理 / カット除去定理 / チープ・トーク・ゲーム / セラ・オートマタ / ジャンプ・アウト |
Research Abstract |
研究計画は大体計画どおりに遂行することができた。すなわち、Rubinsteinが提案した限定合理性のモデルの3種類の情報構造に関して、それらを特徴づける知識作用素の意味論的な性質と形式的性質の関係を明らかにした。さらにこれらに対応する論理体系の自由モデルを構成し、3種類の情報構造のモデルによる特性と証明論的な特性を関連付けることができた。 限定合理性の一つの性質(知っていることについては知っていることを認識する)に関して、いわゆる3人の賢者のパズルについて、「体系からの脱出」と「体系内での不毛のサーチ」という二つの側面から考察し、有限対話における知的活動の分析を行った。 さらに従来の命題論理における知識作用素のみでなく、「…の値を知っている」という、述語としての知識作用素を導入し、その計算論的な意味を考察した。これは無限対話による情報構造の研究を可能にし、将来の研究につながるものである。 セラ・オートマタによる実験は、研究協力者たちによって行われた。その論理的解析には至らなかったが、今後無限対話との関連で研究を進めてゆく予定である。 研究成果は数理科学協会、ソフトウエア科学会などの年会で発表した。1月26日-30日に京都産業大学において「実験経済学と知識の構造」ワークショップを小田・八杉主催で開催し、関連研究者と研究連絡を行った。 この研究費による海外出張はしなかったが、別途小田が数ヶ月Western Sydney大学に滞在することになり、研究交流を行うことができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)