Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 洋介 中央精機(株), 技術開発室, 室長
中尾 哲也 久留米工業高等専門学校, 機械工学科, 講師 (40332085)
橋村 真治 久留米工業高等専門学校, 機械工学科, 講師 (90290824)
岩月 恵司 中央精機(株), 技術開発室, 主任研究員
山本 陽介 中央精機(株), 技術開発室, 室長
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,制動時の自動車の運動エネルギーを蓄え,発進時にそのエネルギーを回生することによって省エネルギーを実現することである. 平成12年度は,予備実験モデルを製作し,2個のフライホイールの間で運動エネルギーの転送テストした.自動車側ホイールからの回転エネルギーをDCモータによって電気エネルギーに変換して,その電気エネルギーで別のモータを駆動し回転エネルギーとして蓄える事が調査できた.予備実験結果から,供給した全エネルギーの10%程度しか回収できないことが明らかになった.これは,一旦電気エネルギーに変換し,さらに運動エネルギーに変換するというプロセスによってエネルギーロスが起こっていると考えられた. 平成13年度は,制動時の運動エネルギーの多くを回収するために,ホイール回転エネルギーをDCモータによって電気エネルギーに変換させ,それをコンデンサーに蓄えることを試みた.ここで,コンデンサーにエネルギーを蓄える場合,発電機であるDCモータの発生電圧とコンデンサーの蓄電圧が平衡してしまうと,もはやエネルギーは蓄えられない.そこで,コンデンサーを多数用意し,満充電されたコンデンサーから空のコンデンサーに回路をつなぎ替えて次々にエネルギーを蓄えて行く事でより多くのエネルギーを回収することを目指した. 実験の結果,コンデンサーに電気が蓄えられ,そのエネルギー回生が出来ることが分かった.コンデンサーの切り替えタイミングは回路の時定数によって決定することで効率良くエネルギーを蓄積することが出来た.課題として既存のハイブリッドカーよりもコンデンサー自体の重量増,効率の問題が明らかになった.
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