酸素発生型「原核」光合成生物の成立過程と多様性の進化的考察
Project/Area Number |
12894023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
系統・分類
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
三室 守 山口大学, 理学部, 教授 (40142004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 歩 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (10197402)
池内 昌彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20159601)
松浦 克美 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30181689)
大岡 宏造 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30201966)
高宮 建一郎 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (80037259)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 光合成 / 系統性 / 酸素発生 / 進化 |
Research Abstract |
酸素発生型「原核」光合成生物の成立過程と多様性を進化的に考察するために、2回の班会議、1回のシンポジウムを開催し、討議した。 まず最初の班会議では、何を具体的な問題点とするかを論じた。課題の内容は多岐にわたり、実験的な解析に要する時間によって、短期的から長期的な課題を区別した。結果、まず、紅色光合成細菌、藍色細菌の最も接点に近い生物群の解析を始めることとした。新しい実験対象として、最も始源的な藍色細菌と考えられるGloeobacter violaceusについて、生理学、生化学、そしてゲノムの解析が始まった。 秋に駒場で行ったシンポジウムには90名を越える参加者があり、このテーマの重要性が再認識された。参加者との討論の結果、光合成のみならず、脂質代謝、細胞分裂装置など、細胞の基本的な性質についての系統性を論じることが重要であるとの認識に達した。 2回目の班会議では、本年度は共同研究、合同討論を主体としており、特定領域研究の申請に至るまでは考えていなかったが、この研究課題が光合成全体の理解にとって必須であるのみならず、一群の生物がどのように誕生してくるかを実験的に解明する「実験進化学」が新しい学問領域として十分に成立するとの考えに達し、その実践とそれによる光合成生物の進化の証明を行う方針で、特定領域申請に向けて進めることを確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)