Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝部 昭明 埼玉大学, 工学部, 教授 (70008879)
岩倉 宗弘 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (80325547)
林 健司 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (50202263)
南戸 秀仁 金沢工業大学, 工学部, 教授 (30133466)
中本 高道 東京工業大学, 理工学研究科, 助教授 (20198261)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Research Abstract |
味や匂いを測定するには感性を測定するセンサが必要不可欠である.これは従来の単純な物理量測定を実現するセンサと本質的に異なる部分であり,分子生物学を含めた感覚生理学,脳の神経情報処理機構,味や匂いの心理学を統合し,その成果をセンサ技術に取り込む必要がある.このような横断的な研究開発はその要となる技術・学問分野を必要とするが,感性を測定するという目的の場合,計測技術とセンサデバイスの開発がその中心となり,このように極めて学際的な学問領域の形成と技術開発が可能となる. 本研究はそのようなセンサ開発の立場から,味や匂いを中心とした感性を測定するセンサに関して,企業におけるセンサの開発技術者,味や匂いに関連する分野の技術者をメンバーとして含め,センサデバイス開発という立場から調査研究を行った.その結果として,現在,食品や化学製品の生産技術の高度化,匂いに関連するさまざまな問題の重要性が確かめられ,それらを感性という立場から明確なスケールに基づいた計測を可能とするセンサの開発が今後の技術革新と発展に際して必要不可欠な課題であることが明らかとなった.また,味覚・嗅覚生理学とセンサ技術さらに感性心理学を融合することが重要であり,国際的でグローバルなスタンダードとなりうる感性のスケール(ものさし)の確立が重要であるという認識に至った. 本研究では,数回にわたる調査,会合および電気学会技術委員会と連携した研究会を通じ,以上の研究成果を得た.さらに科学研究費平成13年度発足特定領域として特定領域(B)「味覚・嗅覚生理学とセンサ技術のインテグレーションによる感性スケールの確立」を領域申請した.申請にあたって感性バイオセンサの開発を中心として味覚・嗅覚生理学と感性評価について中心となる先端的な研究者により研究グループを構成した.
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