Project/Area Number |
12F02094
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
奥 祐三郎 鳥取大学, 農学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DANG Zhisheng 鳥取大学, 農学部, 外国人特別研究員
DANG Zhisheng 鳥取大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | エキノコックス / 細胞増殖 / MAPK / 遺伝子析解析 / 次世代シーケンサ / 人獣共通寄生虫 / 遺伝子解析 |
Research Abstract |
多包条虫は日本を含め、広く北方圏に分布する人獣共通寄生虫で、人に感染すると肝臓で幼虫が無制限に増殖し、重篤な疾病を引き起こす。本研究では、この幼虫の特異な増殖能力を探るべく、多包虫の細胞増殖・分化の分子基盤を解明し、その制御因子として有力な分子である受容体チロシンキナーゼおよび受容体セリン・スレオニンキナーゼとそれらのシグナル伝達に注目し、解析を行う事を目的とした。多包虫の宿主体内での無制限な増殖に必須となる因子を同定することで、それらをターゲットとした治療薬の開発へつながることも期待できる。 多包条虫幼虫(4週目と16週目〉の遺伝子発現の次世代シーケンサーによる遺伝子発現解析を行った。まず, 寄生虫の発育が初期段階で原頭節も形成されていない4週目マウス病変部の検体からは69百万リード中91万リードのみがSanger研究所のゲノムデータにマップされ、ほとんどが宿主のマウス由来であると推測された。一方、多包虫が発育した16週の材料からは66百万リード中約6百万リードがマップされ、約17,000スカッフォルドが得られた。これらのDNA配列結果をKEGGのIVLAPK回路における発現分子を解析し、MAPKパスウェイにおいて20の因子が見つかった。4週および16週の感染マウス肝臓虫体で顕著に異なる遺伝子を114個同定したが、これらのKEGG解析ではMAPK因子はまったく含まれていなかった。したがってこれらの時期における差はほとんどないものと推測され、我々は成虫および幼虫のcDNAライブラリを保有しているが、成虫および幼虫のデータを用いて、増殖・発育とMAPKとの関連を調べた。この幼虫と成虫の比較において、CACN、TGFBR、MP1, MKK4, AKT, MKK3、PP2CBが発育段階特異的であることを発見した。これは幼虫の増殖様式(多房化、原頭節産生)と成虫の増殖様式(片節形成、精子産生および卵産生)の差に関連するものと推察された。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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