18世紀のユダヤ教における異端と正統の問題-シャブタイ派の規範思想に関する研究-
Project/Area Number |
12J00696
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山本 伸一 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥3,630,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ユダヤ教 / カバラー / メシアニズム / シャブタイ派思想 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24年度の調査のなかで、①18世紀の反シャブタイ派のラビ・ヤアコヴ・エムデンの『トーラット・ハケナオート』 (1752年)の校訂と②ガザのナタンの世界循環期論に関する研究が、シャブタイ派の正統と異端の問題を論じるにあたってより重要であることが分かった。 ①18世紀の反シャブタイ派のラビ・ヤアコヴ・エムデンの『トーラット・ハケナオート』の校訂:『トーラット・ハケナオート』は反シャブタイ派のもっとも重要な資料である。 すでに校訂したヘブライ語本文にある程度の脚注をつけ、インデックスも作成したが、Jonatan Meir准教授と詳細を検討中である。 ②ガザのナタンの世界循環期論に関する研究:シャブタイ・ツヴィがイスラームに改宗したあと、ガザのナタンはカバラー論考において終末がまだ遠い未来の出来事であると主張した。こうした考え方は、その後のユダヤ教のメシアニズムに色濃く反映されることになる。世界循環期論はナタンが穏健な終末論を語るときのカバラー概念のひとつである。ここには戒律の重要性も関係しており、シャブタイ派を異端とする一般的な見解を否定する根拠がある。未発表の『創造の書』にもとづいて、World Cycle in Sefer ha-Briah of Nathan of Gaza [Hebrew]を執筆した。近くKabbalah: Journal for The Study of Jewish Mystical Textsに掲載予定である。 その他に写本研究のなかから次の成果を発表した。これは初期シャブタイ派のメシア観を伝える重要な資料である。私がその部分を担当し、Wout van Bekkum教授(フローニンゲン大学)が詩の分析を行った共同執筆論文である。2015年4月中の刊行予定である。Wout van Bekkum and Shinichi Yamamoto, The Prophet Nathan has come with Sabbatai Tzevi: An Unknown Praise Poem from Early Sabbateanism, Frankfurter Judaistische Beitraege Heft 39, 2015.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)