Super B factory によるTeVスケールのフレーバー構造の解明
Project/Area Number |
12J00892
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization (2013) Osaka University (2012) |
Principal Investigator |
渡邉 諒太郎 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | フレーバー / Bの物理 / 新物理 / 新物理探索 |
Research Abstract |
B中間子の崩壊現象から素粒子のフレーバー構造の詳細が解明されると期待されているsuper B factoryによる素粒子実験が数年後に始まろうとしている。この実験はエネルギースケールがTeVを超える領域を直接観測し、未知の重い新粒子を作り出そうというLHC実験とは対照的に、super B factoryは膨大な崩壊現象から、フレーバー構造に影響を与える新たな現象の僅かな痕跡を見つけようというものである。これらは互いに相補的な関係にあり、どちらも素粒子物理学の発展には欠かせない重要な実験である。 新物理の探索で重要になってくるのが、実際に新たな現象の痕跡が見つかった時に、それが具体的にどのような理論によるものなのかを判別できるのか、ということであると私は考えている。新たな物理の理論模型の候補は様々であり、1つの模型においても、多くのパラメーターが存在する。それら1つ1つに特徴的な振る舞いを見つけ、判別できる方法を調べる事がこれからの素粒子物理学で重要な要素となってくる。 現在までの研究では、B->D(^*)τνという崩壊プロセスに注目して、その過程に未知の現象が観測された場合を想定して、それがどのような新物理の相互作用であるかを同定する手法を探ってきた。その結果、τ粒子の偏極度から相互作用の形をある程度判別出来るという事を、様々な相互作用の場合で示した。さらに、レプトクォーク模型という特定の新物理を、super B factoryではより深く探索出来るという事を示した。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)