イディッシュ演劇とクレズメル音楽隊に見るユダヤ文化と東欧文化の融合
Project/Area Number |
12J00966
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
ヨーロッパ文学(英文学を除く)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
小倉 直子 首都大学東京, 人文科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | イディッシュ / イディッシュ演劇 / ユダヤ / ユダヤ教 / 19世紀東欧 / クレズメル音楽隊 / ユダヤ文化 / 東欧文化 / イディッシュ語 / ドイツ語 / ユダヤ文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
特別研究員(DC1)としての研究最終年度となる平成26年度は、ユダヤ文化と東欧文化の融合を19世紀の東欧に生きたユダヤ人の文化であるイディッシュ演劇に見出すことを目的とする当研究遂行のために、おもに以下の点に重点を置き研究を進めた。 1)台本精読および日記や書簡などの私的文書解析 イディッシュ語版ならびにドイツ語版のイディッシュ演劇台本精読および解析作業は、以前より継続して行っているが、本年度は、これまでの在外研究で収集した観客の日記や役者の書簡などの私的な文書の解析にも着手した。そして、台本などの公的文書と私的文書との間に見られる記述の相違から、イディッシュ演劇の舞台上での実際の表象がいかなるものであったかを探り、そこに東欧文化の影響を考察した。 2)学会発表 本研究の中間発表として、「東欧ユダヤ文化の躍動―イディッシュ演劇研究をカフカの磁場と政治的バイアスから解放する試み」のタイトルで日本独文学会・2014年秋季研究発表会にて口頭発表を行った。これは、イディッシュ演劇の過渡期にあたる19・20世紀転換期に、啓蒙主義者であるJ.ラタイネルによって書かれた作品『過ぎ越しの祭の夜』の台詞や人物表象から、イディッシュ演劇の作り手であった知識人と、受け手であった大衆の双方にとって、イディッシュ演劇が当時担った意義を分析したものである。また、その際には、時代の変遷に照らし、イディッシュ演劇が周辺地域からどのような影響を受け、また影響を与えたのかについても考察した。 3)在外研究 ドイツ語圏(ベルリン・ケルン・ウィーン)のイディッシュ演劇研究者を訪ね、現在の研究状況や今後の研究方針について助言を乞うたほか、世界のイディッシュ演劇研究の現状についても詳しい情報を得た。そしてそこから、今後の研究テーマの一つである「メシューゲ」(阿呆)の表象という素材を見出すに至った。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)