生態系エンジニアの可塑性・変異が及ぼす群集への影響:トビケラの営巣行動による検証
Project/Area Number |
12J01273
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡野 淳一 京都大学, 生態学研究センター, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥3,960,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 底生無脊椎動物群集 / 生態系エンジニア / ニッチ構築 / 河川生態学 / 地域変異 / トビケラ / 河川生態系 / 動物群集 / 営巣行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の全容は、造網トビケラの ①営巣行動(ニッチ構築)の種内地理的変異および可塑性を調査し、その上で、②それらが及ぼす、河床の安定化・流下有機物量への影響、③底生動物群集への影響を、野外調査と操作実験を組み合わせ検証することを目的としている。
2012年度、2013年度は、このうち①営巣行動の種内地理的変異の検出を試みた。日本全国の地質特性の異なる10河川で営巣行動の比較を行った結果、営巣位置が地域集団間で異なり、河床の礫の大きさによって規定されていることが明らかになった。
2014年度は引き続き、①営巣行動の種内地理的変異を調べたところ、営巣位置以外に、網の強度も地域間で異なっており、生息河川の流量変動が大きい集団ほど、太く強い糸で網を張ることが明らかになった。この結果から、流量変動が高い場所の集団ほど、河床をかく乱に強い環境に改変することが期待された。そこで流路にトビケラを導入し、営巣させた後にかく乱を起こす実験を行ったところ、予想どおり、強い網を張る集団を導入した流路ほど、礫が流されにくくなるという結果が得られた。 当初の研究計画では、このような河床安定化の違いが、群集構造にまで波及するかについてまで検証を行う予定であった。しかし、その検証にはトビケラと群集組成種のサイズやフェノロジーの条件を合わせる必要があり、遠く離れた地点間での検証が難しかった。しかし、最終年に滋賀県内の非常に近い2河川間でも安定化に違いがあることがわかったため、今後、群集への影響をその2河川間で検証できる足がかりは得ることができた。今後の継続研究によってさらなる発展が期待できる。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(16 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Tracking phosphorus sources and cycling in freshwater: stable isotope approach2014
Author(s)
Abigail Cid, Uhram Song, Ichiro Tayasu, Jun-ichi Okano, Hiroyuki Togashi, Naoto F. Ishikawa, Aya Murakami, Takuya Hayashi, Tomoya Iwata, Ken-ichi Osaka, Shin-ichi Nakano, Noboru Okuda
Organizer
Proceedings of the Japan Geoscience Union Meeting
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2014-04-28 – 2014-05-02
Related Report
-
-
-
-
-
-
-
-
-