アデノウイルス由来小分子RNA(VA-RNA)の機能解析と新規ベクターの開発
Project/Area Number |
12J01471
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Medical pharmacy
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
町谷 充洋 大阪大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | Adベクター / VA-RNA / shRNA / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
アデノウイルス(Ad)由来小分子RNAであるVA-RNAは転写後、Dicerに切断されて約21塩基のmicroRNA(mivaRNA)になる。近年、いくつかのウイルスの増殖にmiRNAプロセシング因子が関わることが報告された。例えば、miRNAプロセシング因子のひとつであるDicerに変異を持つマウスにおいて、ヘルペスウイルスの増殖が促進されることが報告されている。一方で、Adの増殖にこのようなmiRNAプロセシング因子の発現が関与しているかは明らかにされていない。そこで本研究では、Adの増殖にこれらの因子が関わるのかを検討するために、Dicerをノックダウン、もしくは強制発現させた細胞におけるAdの増殖について検討した。Dicerをノックダウンした細胞では、ノックダウンしていない細胞と比較して、野生型Adの増殖が約5倍促進された。一方、Dicerの強制発現させた細胞ではAdの増殖が1/3~2/3程度に抑制された。過去にVA-RNAが転写後、Dicerに切断されてmivaRNAになることが報告されていたので、次にDicerノックダウン細胞におけるVA-RNAコピー数を定量した。Dicerをノックダウンしたところ、VA-RNAコピー数が有意に増加するとともに、その切断体であるmivaRNAコピー数が顕著に低下した。即ち、Dicerに切断されることで細胞内のVA-RNAコピー数が減少することが示唆された。以上の結果より、DicerはAd増殖に必須の因子であるVA-RNAを切断することで、Adの増殖を負に制御していること、また、DicerのノックダウンがAdの増殖を促進することが明らかとなった。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(18 results)