術後癌患者の新たなせん妄予防運動プログラムの開発-睡眠-覚醒サイクルに着目して-
Project/Area Number |
12J01564
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied health science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
立松 典篤 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 術後せん妄 / 身体活動量 / 睡眠-覚醒サイクル |
Research Abstract |
〈平成24年度研究計画〉 本研究では、術前身体活動量と術後の睡眠-覚醒サイクルおよびせん妄症状の重症度を縦断的に評価し、これらの関連性について検証した。対象者は、食道切除術を予定している食道癌患者とし、入院時に入院前の身体活動量に関する調査を国際標準化身体活動質問票(International Physical Activity Questionnaire : IPAQ)を用いて行った。睡眠-覚醒サイクルの測定にはアクチウォッチを使用し、活動時間と睡眠時間を睡眠-覚醒パラメーターとして算出した。術後せん妄の重症度評価はDelirium Rating Scale-Revised-98日本語版(DRS-R-98-J)を使用して行った。 〈結果〉 術前の身体活動量(IPAQ)および術後の睡眠-覚醒パラメーター(アクチウォッチ)と術後せん妄の重症度(DRS-R-98-J)と関連をSpearmanの順位相関係数を用いて検討した結果、DRS-R-98スコアと日中の睡眠時間が有意な正の相関(r=0.59, p<0.01)を,日中の活動量が負の相関を認めた(r=-0.40, p<0.05)。術前の身体活動量はDRS-R-98スコアと有意な相関を認めなかった。 〈考察および展望〉 まず始めに、アクチウォッチを使用することで、術後早期の睡眠-覚醒サイクルを測定することは可能であった。 そのため、術後患者がどのような睡眠-覚醒パターンをしているかを客観的データで示すことができた点は本研究の第一の特徴である。次に、術前身体活動量と術後の睡眠-覚醒サイクルおよびせん妄症状の重症度との関連性についてだが、術後せん妄の重症度は日中の活動量および睡眠状況と密接に関連していると考えられた。早期離床や運動療法などにより、日中の活動量を増やし、覚醒を促すことがせん妄の重症度の軽減につながる可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)