子どもの社会性発達に焦点をあてた学童期への影響要因解明と支援的応用に関する研究
Project/Area Number |
12J01703
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
生涯発達看護学
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 笑子 筑波大学, 医学医療系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | コホート研究 / 世代交流 / 社会性 / 学童 / 養育者支援 / グループインタビュー / 多世代交流 |
Research Abstract |
本研究では、子どもの社会性発達に焦点をあてて学童期への影響要因の解明と専門職との協働による支援プログラムの開発および効果検証を目的とし、本年度は社会性発達モデルとプログラムの効果測定について、経年データの統計解析を行うとともに、プログラム実施手順を洗練させるための方法について、専門職との討議を行い、子どもの感性に働きかけるプログラムの重要性、多世代交流によるアプローチにより、子どもの祉会性のみならず、子どもをとりまく育児環境の質の向上や養育者サポート、保育ケアに地域の人的資源や社会的資源が活用され、子どもを支援する豊かな社会環境整備につながる可能性が示唆された。 さらに、国内外学会参加により介入プログラムと評価に関する発表と情報収集を行い、専門職との協働による支援プログラム実施は、子どもの社会性向上と家庭における子どもとのかかわり機会の促進など育児環境の質向上を促す可能性を報告した。取得したデータは、国内外の研究者との討議の結果を踏まえ、「祉会性発達」、「気になる行動」、「育児環境」、など科学的に検証されている指標を用いて定量化するとともに、それ以外の変化、効果についても質的データとして同様に整理し、介入プログラムの効果について量的、質的トライアンギュレーション研究により多角的な検証を行った。具体的には、「社会性発達」、「気になる行動」、「育児環境」などへの効果に関する量的研究に加え、介入プログラムの効果に関する専門職を対象とした質的研究により、子どもの社会性発達への効果が示唆された。 本研究により、経年的なコホート分析の結果、就学前および学童期の社会性発達には乳幼児期の育児環境、特に養育者による社会情緒的なかかわりや養育者へのサポートが重要な要因の一つであることが明らかになり、成果の一部は学術論文や書籍、学会において公表した。量的質的研究の知見より、専門職と協働し、子どもの感性に働きかけ、地域を巻き込む介入は、子ども自身と養育者、専門職、地域社会の人や文化、自然との絆を深め、バラエティに富んだ刺激や社会経験の機会につながることで、子どもの社会性発達の支援に活用できる可能性が示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)