沿岸域の人工光が食物連鎖を通じて海洋生態系に与える影響
Project/Area Number |
12J02193
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
平田 和彦 北海道大学, 大学院水産科学院, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2012 – 2013
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | ウミネコ / 繁殖生態 / 採餌生態 / GPSロガー / ジオロケータ / 人工光 / 海鳥 / 採餌行動 / 海洋生態系 / 漁業 / バイオロギング |
Research Abstract |
今年度は、青森県下北郡大間町弁天島で繁殖する多くのウミネコ個体にGPSロガーとジオロケータを装着し、その行動圏、採餌域の推定、夜間の採餌の有無、および夜間採餌している場合には人工光の利用の有無について明らかにすることを目的とした。昨年度の経験から、裸地よりも植生密度の高い場所では調査者の接近を当該個体に気づかれにくいこと、当該個体の翼が植物に引っかかり逃避されにくいことがわかったため、本年度は捕獲率の向上を目指して、植生密度の高い場所で営巣する個体を対象に捕獲を試みた。その結果、ジオロケータのみを装着する抱卵期には、目論見どおり高い捕獲率および再捕獲率でデータを得られたが、GPSとジオロケータの両方を装着する育雛期においては、親鳥の帰巣頻度が非常に低くなり、再捕獲率が非常に低くなった。これは、高い植生密度のため、裸地に比べて雛が隠れやすく、捕食されたり周辺の同種個体から攻撃されたりするリスクが低いため、親鳥がずっと雛に寄り添って保護をする必要がなかったためと考えられた。このため、本年度もGPSロガーの回収率は非常に低く、解析に十分なサンプルを得ることができなった。 また、ジオロケータについてもロガーの初期不良が原因と考えられる動作不良のため、正常に記録できていないものが多く、現在製造元に正しいデータへの変換を依頼している。 なお、現状としては親鳥のGPSロガーおよびジオロケータのデータは得られていないが、繁殖地でのモニタリングにより、その雛の体重変化に関するデータを得ている。22時頃と翌朝2時頃に同じ雛の体重を計測してその変化をみた結果、体重が増加していた例はほとんどなく、夜間に親鳥が給餌する頻度は非常に低いことが示唆された。また、数少ない増加した例をみても、その親鳥と雛の組み合わせは同一個体ではないことから、個体による夜間給餌に対する一貫性もないと考えられた。
|
Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
|
Report
(2 results)
Research Products
(18 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 博物館育ちのあゆみ2014
Author(s)
平田和彦・岸本光樹・弘岡拓人
Organizer
第61回日本生態学会大会
Place of Presentation
広島国際会議場(広島県広島市)
Year and Date
2014-03-14
Related Report
-
-
-
[Presentation] 鵜飼2013
Author(s)
平田和彦
Organizer
日本鳥学会2013年度大会
Place of Presentation
名城大学(愛知県名古屋市)
Year and Date
2013-09-13
Related Report
-
-
-
-
-
-
-
-