感覚の政治を対象とする人類学的研究-沖縄の豚肉産業にみる悪臭問題と養豚場排斥運動
Project/Area Number |
12J02632
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
比嘉 理麻 京都大学, 人文科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥3,630,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 感覚 / 沖縄 / 養豚 / 悪臭問題 / 環境問題 / 社会運動 / 産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、産業化以降の沖縄で起きた養豚場の悪臭問題と排斥運動を、感覚の次元に掘り下げて理解することである。最終年度にあたる平成27年度は、(Ⅰ)(Ⅱ)に関連する補足調査を実施し、資料の分析を継続するとともに、新たに(Ⅲ)に関連する文献研究を実施した。研究実施内容は、以下の通りである。 (Ⅰ)悪臭に起因する養豚場排斥運動の展開:沖縄県の養豚場において、悪臭対策の変遷に関する聞き取りを行なうとともに、前年度までに収集した悪臭問題、公衆衛生や公害・環境問題に関する最新の動向について整理・分析した。 (Ⅱ)(Ⅰ)と矛盾する在来種アグーの保護による養豚文化復興運動の展開:在来種アグーの保護による養豚文化復興運動の最新動向について、生産者へのインタビューを実施するとともに、養豚奨励イベントについて資料を収集した。 (Ⅲ)感覚に基づく排除や差別の一般理論の構築:沖縄およびハワイ沖縄系移民社会で起きた悪臭に基づく排除や差別についてよりよく理解するために、文化人類学のニオイ研究をはじめ、〈感覚の人類学〉と呼ばれる分野で蓄積されている感覚研究を批判的に検討した。以上をもとに、感覚記述の実践例および方法論的検討を行なった。 以上の研究成果として、沖縄における在来種アグーの保護による養豚文化復興運動と、養豚場の悪臭問題・排斥運動との併存状況についての口頭発表および英語ポスター発表を行なうとともに、感覚の理論・民族誌論文、および養豚産業の全体を射程に入れた単著を執筆し、公表した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)