結婚移民からみるアジアにおけるもう一つの近代とそのゆくえ
Project/Area Number |
12J02948
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
カク 洪芳 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 東アジア越境結婚 / 婚姻連鎖 / 国際結婚 / 移民理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究目的及び研究実施計画に沿って、中国東北部におけるベトナム人妻の受け入れ状況、および日本への女性配偶者の送出現状について調査を実施した。また、引き続き日本に在住する中国人妻、仲介業者にインタビューを行った。
研究成果として中国東北部にある一つのグローバル家族の事例を中心に、東アジアにおける女性の越境結婚連鎖に関する論文を英文学術雑誌に掲載された。論文で取り上げられているグローバル家族というのは、中国人夫とベトナム人妻から構成される家族だが、中国人夫は日本人、韓国人男性と結婚している姉妹がいて、ベトナム人妻は韓国人と結婚した経験を持つ。論文では中国人夫及びベトナム人妻の結婚に至る経緯を軸にし、家族成員それぞれの越境移動の動機、条件、経験が描かれていく。このグローバル家族の事例を通して、東アジアにおける女性の越境結婚の連鎖実態が表出される。また、女性たちの越境結婚移動が単に一直線で代替的ではなく、交差、連結していることも分析されている。いままでそれぞれ単独的に行われているように見えた女性の越境結婚移動は実に個人ネットワークや、仲介業者ネットワーク、送金、情報の流れなど多様なレベルで混合、交差、連結して、その上で新たな人の移動の動きを生み出しているのである。越境結婚をめぐる移動経験が複数化、移動方向が多様化に変容していることが示唆される。越境結婚の新たな特徴に光を当て、斬新さを持つ研究だと言えるだろう。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)